2025.2.10 WRITER: sitimi
1月21日(火)10:00
東日本倶楽部『新春講演会』オンライン参加のレポートと感想
講演『新たなリーダーシップの到来』というテーマで
オランダ人のハロルド・メイ氏が考える
『良いリーダー像』と彼が実際に外資系と日本企業半々で働いた体験談
を聞かせて頂きました。
コロナで世の中が変わった。今までのビジネスのやり方は二度と戻らない。
リーダーシップが変わる。今までの“明確な決断ができる”だけでは足りない。
前項プラス社員のモチベーションをあげられる人が求められている。
☆★~アメリカ コカ・コーラ社の例~★☆
売上がずっと右肩下がりで株価も落ち続けている時期に、ヘッドハンティングされた
ある新リーダーが一番初めにまず行ったこと・・・それは、就任から半年間ずーっと社員の
プライドを高める事に尽力した。その後、少しずつ売上が回復していった・・・
これに習いハロルド氏がタカラトミーでやった事
↓
就任時は二期連続赤字
優秀な人は辞めていき大規模なリストラも行っていた
社員たちは下を向き表情も暗かった。
まず社員のプライドを高める事とモチベーションをあげる事をした。
社員2500人を1年間で一人1回は必ず褒める。お礼を言葉で伝える。
月に1回1時間だけ楽しいことをする。(例えばハロウィーン時期に仮装等)
投資家や銀行を招く会議室を改造。
自社のぬいぐるみやおもちゃで埋め尽くす。
社内の雰囲気が変わり始めてから、
自分の考える今後のビジョンを①過去を否定せず、
②できるだけ数字を活用しながら分かりやすく、
③熱意をもって伝え、
④どこへ?なぜ?どうやって?その結果は?(部下が一番聞きたいこと)これを示す。
2015年代表取締役社長となり赤字経営から大幅黒字回復を成し遂げ過去最高売上と利益を達成させた。
ハロルド氏が考えるリーダーに必要なもの
- initiativeが取れる・・・自分から積極的な意見・提案ができる
- 熱意・熱量がある・・・人に伝える時に300%の熱量で表現する
- 空気を変えられる・・・・ムードメーカー
ハロルド氏が考える良いリーダーとは
①時間軸が長い②人に託すことができる③妨げを取り除く機動力がある
④NOと言える⑤発想の転換・見る角度を変えて見れる
私は個人的に⑤の体験談が面白かったです。
ハロルド氏が日本コカ・コーラ副社長時ミネラルウォーターで競合に勝て!
と指令が来た時の事。競合の調査から開始
当時一番売れていたのは【ボルビック】(セールスポイント:フランスの山)
他は【エビアン】(セールスポイント:有名なアルプス山)
ライバルのサントリーは【天然水】(セールスポイント日本南アルプス&ネーミングセンス、
人口水なんてないのに←→天然水という響きで売り出していた)
ハロルド氏が手掛けた【いろはす】味や香り価格では競合他社と差別化できないと考え
発想の転換、容器に着目をした。日本で初めて飲み終わったと小さくクシャクシャ潰せるエコボトルを開発、セールスポイントにした。
アイディアと熱量で社内を説得して実現。年間1千億円を売り上げる大ヒット商品となる。
ハロルド氏が実際何度も受けた意味ある3つの研修
☆negotiation(交渉)workshop
☆プレゼン能力(相手に伝える力)
☆部下とのコミュニケーション(聞く力)
最後に
リーダーは時に大胆な目標をあげる事で、会社(事業)が時代に対応しながら進化し続ける事ができる。
売上を10%UPさせよう!と言うより、売上を10倍にしよう!と
リーダーが発言すると、社員は最初『無理だよ・・・』という空気になるが
毎日、やればできる!一緒にやろう!提案だけでも出してくれ!どうしたらできる?と言い続けると【いままでにない発想が生まれる】
結果、売上が10倍にはならなくても売上10%UPより遥か高い%UPが叶う。
感想
流暢な日本語で笑いのセンスもあり、とても楽しく勉強になる講演でした。
オンライン視聴は会場で聴くより講演者の表情がはっきりわかり
PowerPointも見やすかったです。