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2017.7.3    writer:らす

先日、帰宅ラッシュで大混雑する渋谷の駅で
目の不自由な女性がよろよろと杖で床を叩きながら
歩いていたので、声をかけて乗換のお手伝いをしました。

私と同年代の女性で、背格好も
ファッションもなんとなく近い感じでした。

電車の方向も一緒だったので、電車の中で
たくさんおしゃべり。

洋服の話になって彼女に
「なんか最近太っちゃって、ズボンが履けないんですよね~
でもほら今って、わからないけど、スカートの方が流行ってる?んでしょ?」
と言われて

はっと気付きました。

当たり前のことだけど
彼女は自分の着ている服も、他人の服も見えていないんですよね。


話をしていると、普通に友達と話すような感覚で
ダイエットの話や食べ物の話で楽しくおしゃべりしていましたが
全てのものが彼女には見えていない。
その分味覚や触覚や心で感じているのかな。


別れ際、どちらからともなく握手を交わして
連絡先を交換して別れました。

彼女と別れてから色々と考えていました。

私は、目が見えるが故に
悲しい事に人を見た目で判断してるよなあ、と。
その人の着てる服、立ち居振る舞い、持ち物、顔…

でも彼女は、音と行動でしか相手を判断できない。
それはものすごく大変なことなんだろうと思うけど

私に見えていないものが見えているんだろうなあ

と思ってしまいました。

こんなことを言ったらとっても不謹慎で失礼に当たるかもしれませんが
少しだけ羨ましく感じてしまいました。


見えているとどうしても外見に惑わされてしまいますが
見えている部分よりも、見えていないその人のハートの部分を
しっかり見ていかなきゃな、と思いました。

大事なものはきっと目に見えないはず!

心の目をしっかり養っていきたいものです。




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